ゲーム機の歴史1989年

1989年はPCエンジンがゲーム機を3台リリース。そして、近年の携帯型ゲーム機の走りとも言えるゲームボーイが登場する年です。

1989年11月22日発売:PCエンジン シャトル
PCエンジンをモデルチェンジと低価格を実現したモデル。斬新なデザインが当時話題になりましたが、あまりの奇抜さに購入する方は少なかった模様。さらにCD-ロムへの接続不可も痛手に...
しかし、近年は所有者が少ないことからネットやゲームショップでは高値で取引される貴重な存在となっています。

1989年12月8日発売:PCエンジン【コアグラフィックス】
PCエンジンの正統な上位機種。CDロムロム搭載・映像出力もAV出力が採用されました。しかし、ミスったのは同時期にPCエンジンを3機種販売してしまったこと。ユーザーの混乱を招いたことが影響して、大した売上にはならなかったとのことです。

1989年12月8日発売:PCエンジン【スーパーグラフィックス】
同時期に発売したPCエンジン。3種類の中では最上位機種にあたります。39800円と高額ではありますが、スペックは当時最高峰を誇りました。当然売れると思われましたが、対応した専用ソフトはなんと6本のみ、それにPCエンジンでは重要なCDロムロムに繋げないことがアダとなって、完全な失敗に終わりました。

1989年4月21日発売:ゲームボーイ
PCエンジンの失態をチャンスと見るや、任天堂が販売したのがゲームボーイ。白黒ではあるものの、ソフトの多さ・プレイしやすさなどが功をそうし、大ヒットに至りました。この大ヒットは後のポケット・カラー・アドバンス、そしてDSへの架け橋とも言えるでしょう。

1989年発売:ツインファミコン
1986年に発売したツインファミコンのコントローラーに連射機能が追加されたもの。これと言って、目新しさがありませんでしたね。

1989年発売:LYNX
ATARIが発売した携帯ゲーム機。任天堂ゲームボーイに対抗して、こちらはカラーを採用。しかし、ゲームボーイに比べてかなり大きかったため、携帯には不向きだったことが影響して、売上ではゲームボーイに惨敗でした。

1989年はPCエンジンの衰退、そして任天堂の巻き返しの年でした。