パンク・ロックの始まり

今回はロックのジャンル『パンク』についてご紹介します。「パンク・ロックとは一体何なのだろう?」「ルーツは何?」などのことについてまとめてみました。

■パンクとは
1970年代中頃に生まれたロックスタイルの一つです。アメリカのニューヨークのボヘミアン的なロック・シーンから生まれ、その中心的なバンド・アーティストはラモーンズやパティ・スミスなどが挙げられます。その後、イギリスでも影響を受けたバンドが登場し、その代表がセックス・ピストルズです。
当初は反体制的、または左翼的なメッセージの歌が多かったが、次第に政治色が薄まり、アート性が高いニュー・ウェイヴに引き継がれていきました。

■時代背景
若者のための音楽として生まれたロックでしたが、1970年代半ばになると、若者が簡単には真似できない芸術的なモノへと変化していました。そのような状況から、生まれた反発精神がパンクの始まりだと言われています。

■思想的特徴
セックス・ピストルズのメンバーであるジョニー・ロットンによると、「音楽的なアナーキーはあるが、宗教に関してはアンチクライストではない」と言っていたことから、パンク・ロックは必ずしも反社会的なものでなかったとのこと。そういったイメージは、当時マネージャーであったマルコム・マクラレンが仕組んだものだったそうです。

■パンクムーブメントの終息
パンクムーブメントの終息は意外にも早かった!
1977年のロンドン・パンク・ムーブメントは短期間で終息し、その後ポストパンクやニュー・ウェイヴにロックシーンが変わっていきました。