チョコレート伝来

今週の土曜日はバレンタインデー!

今回は「チョコレートがいつ日本に伝わったのか」をご紹介します。

日本にチョコレートが伝わったのは江戸時代だといわれています。オランダ・中国との交易の窓口であった長崎に、チョコレート伝来の記録があり、「1797年3月、長崎の遊女が“しょくらあと”を貰い請ける」と記載されていました。

長崎の著名な遊女町であった寄合町の遊女大和路が出島の阿蘭陀人から貰い請けて届け出た品物の中に「しょくらあと 六つ」と『寄合町諸事書上控帳』の中に記載がありました。これが歴史資料に記された日本で最初のチョコレートになります。なお当時の長崎では、チョコレートは異国の珍品として知られていたようです。

そして、1868年8月3日に徳川昭武シェルブールココアを喫すという記載が『徳川昭武幕末滞欧日記』の中にあり、これが江戸時代最後のチョコレートの記録といわれています。

その後、時代が明治に代わり、森永製菓が明治32年(1899年)に、クリームチョコレート製造を開始したことがきっかけで日本に各地に普及していきました。そして、大正15年(1926年)に明治製菓チョコレートの一貫生産を始め量産体制が確立されたそうです。