コーヒーの雑学②~日本伝来~

初めて日本にコーヒーが伝わったのは、江戸時代初頭の長崎出島といわれています。

しかし、当時の日本人にはその味と香りがなじめなかったようです。

当時では最先端だった飲み物のコーヒーは長崎出島のオランダ商館設立以降、オランダ屋敷に持ち込まれたといわれています。

しかし、当時に外国人に接触できたのは役人、商人、通訳、遊女などの限られた日本人のみでした。また1776年(安永5年)に記された「ツンベルグ日本紀」にはコーヒーの味についても記載してあります。

その内容によれば、
二、三の通訳のみがようやくコーヒーの味を知るのみである」と書いてあり、西洋文化の象徴「コーヒー」も、江戸時代の日本では普及しませんでした。

その後、開国して明治時代に入るとコーヒーを積極的に受け入れようとする姿勢が見えてきます。これは西洋文化を取り入れ、西洋人と積極的に付き合おうという日本人の文明開化への憧れでもありました。

外国人から接待を受けたり、欧米諸国への使節や視察や留学などで洋風の食事を経験したりと、日本人が洋食やコーヒーを口にする機会が増えていきました。

 

最初は、ほんの一握りの上流階級の人々の口にする高級な飲み物であり、一般人に向けではありませんでした。しかし、時代が進むに連れてコーヒーの輸入量も増え、そのおかげで喫茶店がいくつも開店し、一般人でも楽しめるようになっていきました。

 

コーヒー文化と呼べるものが日本に根付き始めたのは、明治の終わりに近くなった頃のようです。

 

以上が、コーヒー伝来についてでした。