NIKEの歴史

スポーツの秋ということもあるので、今回は世界的なスポーツ用品メーカーのNIKEの歴史をご紹介します。NIKEはスニーカーの技術力やデザインレベルの高さが人気のブランドで、年間売上高が1兆2000億円の大企業です。さらに全世界のスポーツ市場の中でNIKEのシェア率は32%と、スポーツブランド中でも確固たる地位を築いたと言えます。

NIKEの歴史
ブルーリボンスポーツ社の設立
ブルーリボンスポーツ社というのが、NIKEの創業時の社名です。ブルーリボンスポーツ社はオレゴン大学にて陸上部のコーチを務め、自作のランニングスニーカーを制作していたビル・バウワーマンとその陸上部の選手であったフィル・ナイトが共同で資金になります。

現在のスタイリッシュな社名と比べると、ダサい感じがしますね。なんか街のスポーツ用品店みたいな感じです。

創業時のNIKEは主に日本のオニツカダイガー(現アシックス)のスニーカー製品の輸入販売と、その開発を主な業務としている会社でした。

NIKE誕生へ
輸入販売だけでなく、スニーカーの開発も行っていたブルーリボンスポーツ社はオニツカタイガーに新しいデザインや技術などを提案していました。その提案によって、生み出されたスニーカーはアメリカで非常に高い支持を得ました。しかし、1970年頃になるとその人気に陰りが見え始め、遂にはオニツカタイガーブルーリボンスポーツ社との取引を停止しました。それを機に、ブルーリボンスポーツ社はオリジナルスニーカーの開発に乗り出すことになります。これがNIKEの始まりです。

NIKEの由来
NIKEの由来はブルーリボンスポーツ社の社員の一人である、ジェフ・ジョンソンが夢で見たギリシャ神話の勝利の女神ニケ(nike)から名付けられました。

④ワッフルソールが大ヒット
ナイキのランニング用スニーカーと言えば、ワッフルソールではないでしょうか。このソールは、これまでのアウトソールの常識を塗り替えた革新的なソールと言われています。一片が約5mm程度の正方形の突起物が並んでいるソールのため、滑り易い路面等でも安定してグリップするなどメリットがあります。

このアイディアはナイキの創業者であるビル・バウワーマンが朝食の時に、ワッフルメーカーを見て思いついたと言われています。そのため、ワッフルソールと名付けられました。

NIKE社誕生
ワッフルソールを利用したスニーカーがアメリカで大ヒットをきっかけに、ブルーリボンスポーツ社は自社ブランド名であったNIKEをそのまま社名に変更したのが、NIKE社の誕生になります。

その後は皆さんもご存知のように、エアシステムを取り入れたスニーカーの大ヒット、近年ではニット生地を使ったスニーカー、月面を歩いているかのような軽さを表現したルナグランドソールなど革新的なアイディアを次々と生み出しています。