鷲(ワシ)の由来

鷲はタカ目タカ科に属する鳥のうちで

オオワシオジロワシイヌワシなどで比較的大き目の鳥を指します。

 

タカ科では比較的大きいものをワシ小さめのものをタカと呼ばれていますが、

明確な区別はなくて習慣によって呼び分けられているだけなのです。

また鷲はその姿が鳥王者とされており、

古代ローマではローマ皇帝の紋章に用いられていました。

さらにナチス・ドイツもそれにならい

軍服や建築物の随所に鷲の意匠を施していました。

 

メキシコ国旗にも鷲が描かれていますが、

これは「ウィツィロポチトリの予言鷲」と呼ばれるものです。

現在のメキシコシティに安住の地を見つけたという

アステカ族の神話にちなんだものだそうです。

このように象徴としても用いられる鷲ですが、

鷲という名称の由来をご存知でしょうか。

その説を紹介します。

輪を描いて空を過ぎることより

「輪過(ワスギ)」→「ワス」→「ワシ」と転じたとする説
車輪の如く飛ぶことを、「ワシ(輪如)」といったとする説
動作が敏捷であるから「捷(ハシ)」の意とする説
敵なしであることから「我死(ワシ)」の意とする説

など多くの説があり、これらが有望な説といわれています。